ホームセンター業界の成熟期とバブル崩壊の後遺症
1998年(平成10年)当時のホームセンター業界は、成長期が過ぎ、成熟期にさしかかっていました。
また、1991~1993年頃に起こったバブル崩壊の後遺症が、まだ重くのしかかっているような状況でした。
不況からの脱出方法がみつからず、低価格競争は一段と激しさを増します。
企業の生存競争が顕著となり、企業間の連携や合併が急速に進んでいきました。
なかには倒産に至る会社も出始め、当社も次の一手に出ることが急務となります。
和気産業のさらなる発展のために子会社アイアイを設立
和気産業のさらなる発展のためには、新機軸による経営の追求が必要だと考えた当時の経営陣。
すでにかなりのインストアシェア(※)をもつ和気産業の名前での販路の拡大には限界があり、別会社の立ち上げを検討します。
そんな中、1991年(平成3年)より開始していた針金の生産加工業務、および下請けによっていたPB加工に目をつけます。
こうして設立したのが「株式会社アイアイ」です。
別会社化することにより、従来の販路をさらに広げ、別ブランドによる販売も可能に。
輸入業務の代行、接着剤クイックタイト部門の移行を当面の目的として設立しました。
※取引先である小売店の売上高の中で、自社製品の占める割合を示す指標
まとめ
和気産業から6人の社員を出向させ、順調な船出となった「株式会社アイアイ」。
その後、2000年(平成12年)4月には、物流センタ-で行っていた得意先への出荷業務をアイアイに移行し、物流業務効率向上に取り組みました。
現在もアイアイは、和気産業の子会社として、DIY用品の加工販売や輸出入を行っています。
※弊社社史「和気産業80年の歩み」P90~92より抜粋