DIYアドバイザー資格制度の発足は1983年
現在、日本DIY・ホームセンター協会が主催している「DIYアドバイザー資格試験」が発足したのは、1983年(昭和58年)6月のことでした。
当時は通産省(通商産業省※)認定の試験であり、社団法人日本DIY協会(現:日本DIY・ホームセンター協会)が実施に当たりました。
この制度は、通産省DIY産業振興対策委員会において討議の結果、発足。この委員会には和気博史社長も参画しており、商品情報や品質検査関係の多くの資料を提出するなど、協力しています。
※2001年(平成13年)に経済産業省に改組されています
第1回試験内容は?二次試験では面接も
第1回の試験も現在と同様、一次試験(学科)と二次試験(実技)が行われていました。現在と異なるのは二次試験には面接試験もあったことです。
【試験内容】
1. カンナや電動工具など道具の使い方
2. ペンキなど材料に関する知識
3. 人との接し方
【一次試験について】
1983年8月30日に実施
東京会場:青山学院大学 大阪会場:近畿大学
【二次試験について】
1983年11月16日~18日に実施
会場:東京・江東区民センター
※希望者を対象に、10月には実技研修を実施(東京・大阪)
1984年1月1日付けで334人のアドバイザーが誕生!
第1回のDIYアドバイザー試験の応募者数は1392人でした。誕生したアドバイザーの数は334人なので、合格率は約24%です。
和気産業の社員も、もちろん挑戦し、10名が合格しました。合格者は以下のとおりです。
・山岡恒雄
・宮内利雄
・加賀春一
・高田雅行
・久保勉
・新井正一
・広岡益太郎
・桐山義和
・益井和雄
・林宏
(敬称略)
まとめ
DIYアドバイザー資格が始まったのは、今から40年程前ですが、試験の形態は大きく変わってはいないようです。試験問題の見直しなどは行われてきたと思いますが、発足当時から変わることなく、信頼される資格として続いていることは、すばらしいですね。
なお、初回試験で合格した加賀春一は、1985年(昭和60年)1月に初開催となった「DIY大学」の建築金物の講師を3年間務めました。
和気産業の社員によるDIYアドバイザー資格へのチャレンジは、現在も続いています。
※弊社社史「和気産業65年の歩み」P205より抜粋