和気産業は商品開発も行っています。担当するのは、主に企画部。「世の中に必要とされていることは何か?」「必要とされているものは何か?」など、日々考えています。
これまで多くの商品を開発してきましたが、商品が誕生するきっかけには、いくつかの傾向があることがわかってきました。それを、和気産業の「商品開発のタネ」という形で紹介していきたいと思います。
まずはタネその1、開発者の「これ、欲しい!」です。
『カベッテ』のアクセサリーBARは、長谷川さんの「これ、欲しい」から始まった
『穴あきボード』や『ラスティ』『カベッテ』など、さまざまな収納グッズを開発してきた長谷川さん。2022年1月に発売した、『カベッテ』のアクセサリーBARは、まさに長谷川さんの「これ、欲しい」から始まりました。
きっかけは、2021年のDIYショーの展示準備で、ピアスの見せる収納にチャレンジしたこと。フックタイプのピアスは、穴あきボードとハンガーを使ってうまく収納できたのですが、キャッチ付きピアスは棚の上に置くだけの残念な収納になってしまいました。
長谷川さんの「キャッチ付きピアスを、簡単に見せる収納できるようにしたい」という思いが、『アクセサリーBAR』開発のスタートだったというわけです。
長谷川さんの『カベッテ』開発ストーリーはこちらでチェック!
『木部がすべるすべーる』は、安田さんの「これ、欲しい」から始まった
既存の木部用潤滑スプレーを実際に使ってみたところ、周囲に液が飛び散ることとニオイが気になった安田さん。ニオイが気にならず、ピンポイントで塗れる商品がほしいと開発にのりだしたのが始まりです。
結局、引き出しの奥に塗るときなどはスプレータイプのほうが便利だということもあり、ペンタイプとスプレータイプの両方を商品化しています。
安田さんの商品開発裏話は、こちらで詳しくお話ししています!
『キャスタースリッパ』は、小山さんの「これ、欲しい」から始まった
コロナ禍で、一気に家庭での需要が高まった、キャスター付きのオフィスチェアやゲーミングチェア。開発者の小山さんも、自宅にキャスター付きオフィスチェアを購入したところ、キャスターの下の床が凹んでしまうのが気になるように。カーペットを敷いてみるも、ズレたりホコリがたまったりで、いい解決法にはなりませんでした。
そこで、敷物を使わずに床を傷つけないようにしたいと考え、開発したのが『キャスタースリッパ』だったのです。
まさに、小山さんの「これ、欲しい」から始まった商品開発だったというわけです。
小山さんの商品開発裏話は、こちらで詳しくお話ししています!
まとめ
開発者の「これ、欲しい」から生まれる商品って、そんな自分勝手な…それって、どうよ?と思われる方もいるかもしれませんね(笑)。
でも、もちろん個人的な「これ、欲しい」が本当にその人一人だけの思いなら、完成までには至らなかったでしょう。「これ、欲しい」がきっかけで、市場調査をするなど資料を作り検討を重ね、社内でのプレゼンを通ったものしか、世に出ることはありません。
だからこそ、社員の「これ、欲しい」は、和気産業の商品開発の大切なタネのひとつなのです。
※2022年10月26日時点の記事です。会社名や登場人物の年齢、役職名などは当時のものになっている場合がありますので、ご了承ください。